卵胞が育たない4つの原因と改善方法

卵胞が育たない原因には大きく分けて4つあります。

不妊治療歴が長くなると薬を使っても卵胞が育ちにくく、体外受精では採卵自体がキャンセルになってしまうこともあります。

年齢を重ねることでホルモンの分泌が減少し、無月経や無排卵月経というような症状が出やすくなりますが、最近では若年性の卵巣機能低下症も見られます。

卵胞が上手く育たないことは排卵障害のひとつですがその要因は様々です。

この記事では卵胞が育たない原因を4つにまとめて紹介していますので参考にしてください。

1.卵巣機能不全(らんそうきのうふぜん)

不妊治療をはじめる前より、治療後に基礎体温が乱れてしまった、という話はよく聞きます。卵胞が育たなくなった、排卵誘発剤の反応が悪くなったなどは、もしかすると卵巣機能不全かもしれません。

正常な月経周期の目安は25~38日で、46日以上は稀発月経、24日以内は頻発月経と定義されていますが、卵巣の機能が低下すると月経異常だけでなく、卵胞が育たないなどの排卵障害を引き起こします。

卵巣機能不全は、ホルモンの分泌をコントロールしている視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンが低下し、働きが弱くなることが原因で起こります。

視床下部は、交感神経や副交感神経を調整する自律神経を管理する中枢ですが、ストレスなどで自律神経が乱れるとホルモンバランスに影響を与え、卵胞の成長や排卵を妨げてしまいます。

卵巣機能不全は、卵巣形成の問題や甲状腺ホルモン異常が原因の場合もありますが、ストレスや過度のダイエットなど精神的な要因が大きく、不妊治療のストレスが原因で卵巣機能不全になってしまうこともあります。

一時的に卵巣機能が弱っているときは、薬によって卵巣の機能を回復することができますが、リラックスする時間をつくるなどストレスを溜めないことが大切です。

2.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

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多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)はPCOSとも呼ばれ、女性の約7~10%で見られる不妊原因の一つです。

通常の生理周期では、卵巣にあるたくさんの卵細胞の中から1つが成熟して排卵されますが、PCOSの場合では、卵胞がある程度の大きさになると成長が止まってしまうため、排卵されずに卵巣の中にいくつも卵胞が残ってしまうんです。

卵巣に12個以上の卵胞が残っている場合に多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。

卵胞が卵巣内に残っていると、次の生理周期の卵胞も育ちにくく排卵の妨げとなってしまうこともあります。

3.高プロラクチン血症(こうぷろらくちんけっしょう)

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プロラクチンとは母乳ホルモンとも言われ、乳腺を刺激して乳汁の分泌を促すのと同時に、授乳期に妊娠をしないように排卵を抑制する働きがあります。

本来は赤ちゃんが生まれた後の授乳期間に多く分泌されるホルモンですが、高プロラクチン血症では、妊娠・出産とは関係なくプロラクチンが過剰に分泌されます。

その結果、卵子の成長に必要なホルモンの分泌が抑えられてしまい、月経不順や排卵障害などのお悩みに繋がります。

高プロラクチン血症の特徴は、生理前の胸の張りや乳汁の分泌です。妊娠、出産をしていないのに突然おっぱいが出たらびっくりしてしまいますよね。生理前に胸が張るのは月経前症候群と似ていますが、軽く触れただけで痛みがある場合は早めに受診したほうがよさそうです。

高プロラクチン血症と診断されても、血液中のプロラクチン値を下げる薬を服用しながら不妊治療を続けることもできます。

4.早発卵巣不全

早発卵巣不全は、40歳未満で卵巣機能が低下し無月経の状態になることで、40歳未満の女性の約1%が早発卵巣不全と報告されています。

卵巣内の卵胞がなくなって閉経する「早発閉経」とは違い、卵胞が残っていても性腺刺激ホルモンに反応せずに月経が来ない状態を「早発卵巣不全」といいます。

卵胞が育たず無排卵の状態が続くため、妊娠を希望する場合は早目に治療に取り組む必要があります。

早発卵巣不全は原因不明の場合が多く、原因がわかっているなかでは、自己免疫疾患や遺伝子異常、染色体異常、卵巣手術などが考えられます。

3~4ヶ月くらい無月経を繰り返す続発性無月経もありますが、ほとんどがストレスや過度なダイエットが原因で、適切な治療をすることで月経のリズムを取り戻すことが出来ます。

早発閉経や早発卵巣不全は、更年期障害と同じように、ほてり、のぼせ、発汗、動悸、肩こり、腰痛、頭痛、不眠、イライラ、不安感、などの症状が一般的ですが、なかに症状が全くないケースもあるようです。

40歳未満で半年以上生理がない、上記のような症状が出るときは、早めに婦人科を受診しましょう。

早発卵巣不全(POF)の検査・治療法・予防法解説

卵胞が育たない原因は様々ですが、症状に合わせた治療や生活習慣の見直しで改善できることもあります。

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